作成日:2015/11/10
仕事に対する考え方 …ロータリーEクラブ 会長の時間 から
今回は、私の特定社会保険労務士・行政書士の仕事から
小売り・飲食業で関係が深い話です。
採用をする場合、二種類の人がいることを知って頂きたいと思います。
仮に、タイプAとタイプBとします。
是非このことを意識して、採用することが重要です。
当然ですがタイプAの人を採用しなけらばいけません。タイプBの人は、なか
なかタイプAに変わるのは難しいからです。
○タイプA
お客さんが沢山来た方が仕事が楽しいと感じる人
お客さんが来店すると嬉しいと思える人
どうしたらお客さんに満足してもらえるか、次回また来店してくれるかを考える
こができる人 …結局、このタイプの方が早く仕事の時間が過ぎて、疲れないのです。
○タイプB
同じ給料なので、なるべくお客さんが少ないほうが楽ができてよいと感じる人
仕事=職場にいる時間と考えている、人がいないとさぼる(例:ボー としている)
お客さんが沢山来て混んでくると、(心の中で)不満に思い、きげんが悪くなる
仕事=職場にいる時間…この考え方は、労働基準法の考え方です。
労働基準法は施行が昭和22年です。戦後まもなくできた法律で、基本的な考えは工
場のベルトコンベアのような流れ作業で、労働時間=製品の出来上がりのような発
想です。
このような考え方では、仕事を通じての喜び、人間としての成長もなく、終業まで
ひたすら時間が経つのを待っていて、仕事=職場にいる時間=苦痛でしかない
ということになります。
もちろん、労働基準法は絶対に守らなければならない法律です。
経営者は、労働時間把握の義務、時間外が発生したら法律に則って割増賃金を払う
必要があります。これを守らない企業は、労基署の厳しい是正勧告・指導を受けて
当然です。
一方経営者は、従業員に仕事のやりがい、お客さんに喜んでいただく・感謝されるこ
とで喜びを感じる、仕事を通じての人間的成長、常に創意工夫する …といったこと
を教育することが、最も重要な仕事の一つです。
お客さんは、瞬間的に従業員がタイプAかタイプBかを敏感に感じます。タイプBが
多い店はじり貧となり、遠からず消滅・閉店となる可能性があります。
北海道2500ロータリーEクラブ
会長 松田 隆