作成日:2024/04/29
コンプライアンス(法令順守)違反 その2 「ばれなければ悪いことをしても良い」
前回、コンプライアンス違反の話しで、社内の使い込み=業務上横領の話しをご紹介しました。コンプライアンス(法令順守)違反 その1 「臭いものにふた」都合の悪いことは多くの場合、隠す →情けない企業文化、役所の体質
今回は、コンプライアンス(法令順守)違反 その2 「ばれなければ悪いことをしても良い」です。先日の報道で
IHI原動機では、2003年以降に出荷された国内外向けの船舶用と陸上用のエンジン計5537台のうち4361台で、出荷前の試運転で測る燃費データを実際の測定値より良く見せるなどしていたことが判明した。
重工大手IHIのエンジン製造子会社「IHI原動機」で燃費に関する測定データの改ざんが発覚した問題で、国土交通省は25日朝、不正があった新潟市と群馬県太田市の2工場への立ち入り検査を始めた。事実関係を詳しく調べ、行政処分の可能性を含め検討する。
この種のコンプライアンス(法令順守)は、最近のダイハツ、トヨタ、日野自動車その他多くの車メーカーで起こりました。
驚いたのは、「三菱電機事件」で60年近く不正をしていた とのことでした
三菱電機は2021年7月2日、鉄道車両用の空調装置と空気圧縮機について、製造した長崎製作所による検査不正の内容を明らかした
出荷済み製品について「空調装置の運用中の重大事故(発煙・発火・落下など)は過去少なくとも58年間にわたって確認していない」「出荷後の不具合は18年間で846件報告されているが、受け渡し検査(製品個別に実施する出荷時の検査)の不適切行為による不具合は確認されない」と説明した。
毎度不思議に思うのは
1.車のメーカーで、「性能検査の偽装」事件が頻繁に起きますが、どこかの会社が摘発されたら、「自分の会社は大丈夫か?」と点検するのが普通だと思うのですが。なぜ、他の会社が摘発されたのに、何も確認、改善しないのか? 経営陣は、まず一番重要なコンプライアンス(法令順守)を勉強すべきです。
2.一流の会社の経営陣なので、社長交代は優秀な人にバトンタッチをするかと思いきや、やっぱりバトンタッチした社長も、○○な人。○○な人がまた社長。不思議だねー(○○は、後継者に○○な人しか選べない …ということかな?)
