作成日:2014/11/02
KKR札幌医療センター、残業未払い数億円 労基署が是正勧告 対象700人、道内最高額か
道新(2014/10/21)の記事から 17面と29面
「札幌市豊平区の総合病院KKR札幌医療センター(国家公務員共済組合
連合会が運営する)が医師や看護師ら職員に残業代などの割増賃金を支払って
いなかったとして、札幌東労働基準監督署から9月上旬、是正勧告を受けてい
たことが分かった。」 …とのこと。
同センターは支払いに応じる意向。未払い額はまだ確定していないが、対象者
は退職者を含めた職員700人以上と規模が大きく、道内でこれまで割増賃金
未払いの最高額だった1億3493万円を上回り数億円に達する見込みだ。
KKR札幌医療センターでは2012年12月、札幌の女性看護師=当時(23)
=が自宅アパートで自殺。遺族が今年1月下旬、長時間労働でうつ状態に陥った
のが原因だとして札幌東労基署に労災申請した。
労災は認められなかったが、女性看護師に残業代が支払われていない疑いが出た。
このため同労基署が臨時検査を行ったところ、職員が使うICカードに記録され
る出退勤時刻と実際に所属部署に申し出て記入する残業時間との食い違いが発覚。
未払いが病院全体に広がっている可能性があるとして9月4日、是正勧告した。
以上です。
感想・どの会社・病院も未払い残業代は発生する可能性があります。
なにより、長時間労働による自殺が疑われる事態が発生したとのこと。大変悲し
い出来事です。
私たち社会保険労務士が普段から顧問として、これらの事態を防ぐことが
重要な任務と思います。