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作成日:2024/02/08
過労自殺事件 雄武町職員 …今月6日(火)・札幌地裁判決 6,500万円の賠償命令



過労自殺事件 雄武町職員 …今月6日(火)・札幌地裁判決 6,500万円の賠償命令

北海道雄武町の男性職員=当時(45)=が自殺したのは過重労働が原因だとして、遺族が町に約8100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁は6日、町に約6500万円の支払いを命じた。
過労自殺
判決理由で布施雄士裁判長は「町が男性へのサポートを特段せず、注意義務を履行していなかった」と指摘した。 判決によると、男性は1988年から勤務し、2015年4月から産業振興課の二つの係長職を兼務。同11月ごろ精神疾患を発症し、12月に自宅で死亡した。9月25日から30日間の時間外勤務は109時間を超えた。町は負荷が過度にならないよう注意する義務を怠った。

自殺してから約8年近く経ってます。きっと証拠調べ、周りの職員の証言等多大な時間を要したとそうぞうされます。遺族側の8,100万円の損害賠償請求に対し、6,500万円の支払い命令で、ほぼ遺族側の主張を認めた内容です。

次にJAおとふけの話
男性は、平成6年4月にY農協に採用された職員であり、亡Aは、大学卒業後Y農協の正職員となり、平成13年4月から青果課に所属していたが、平成17年5月の自殺当時、青果課係長であった。男性は2004年、同組合の人手不足から残業や休日出勤を余儀なくされ、早朝出勤を繰り返し、遅くとも05年3月までにうつ病を発症。上司から叱責(しっせき)された後の同年5月、同組合の倉庫で自殺した。
※帯広労働基準監督署は06年12月、男性の自殺を労災認定した。

北海道の音更町農業協同組合(JAおとふけ)の男性係長=当時(33)=が自殺したのは過労によるうつ病が原因として、妻らが同組合に損害賠償を求めた訴訟
2009年02月 1審釧路地裁帯広支部は約1億400万円の支払いを命じ、同組合が控訴していた。
訴訟の控訴審は2009(平成21)年07月 農協が遺族側に謝罪し、和解金7,500万円を支払うことで札幌高裁で和解が成立した。

以前の事件の例
電通社員うつ病自殺事件 電通は懲りずに2回目の事件
東京大学文学部を卒業し、平成27年4月に電通に入社した高橋さんは同年10月、インターネットの広告部門を担当していた。半年間の試用期間を終えて本採用となったばかりで、人数不足と業務の増加に苦しんでいた。12月に入るとさらに深刻な状態に。クリスマスの12月25日、社員寮の4階から身を投げた。
遺族への謝罪、社内関係者処分で一区切りついた。遺族へは時間外労働不払90万円と慰謝料支払し、再発防止対策を約束して謝罪した。慰謝料額は非公開

過重労働で自殺したケースで初の判決
電通はその少し前平成3年8月過重労働で自殺
過労自殺の民事責任に関する初の最高裁判決で、和解によりご遺族の方に1億6800万円の慰謝料の支払がなされました 徹夜を含む長時間労働・休日勤務によりうつ病に罹患し自殺した社員に対し、会社の不法行為責任を肯定しました。

安全配慮事件
労働契約法上、使用者は労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとされ(労働契約法5条)、使用者は労働者の労働環境をできるだけ安全な状態に保持し、労働者が安全に働けるようにする義務(安全配慮義務)を負います。

ここにいう安全のための配慮とは、長時間労働の結果過労死に至る危険を防止する労働時間の管理なども含まれます。
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